近くのお店を探す

脱毛による肌トラブルのリスク

スキンケアマイスター中村由樹

脱毛は毛の組織にダメージを与え毛が生えない様にする為、いくら安全制が確認されている機器だとしても、肌トラブルのリスクは0ではありません。実際、どの位の人が脱毛によって肌トラブルを発症したのかや、どういった脱毛方法がリスクが高いのか、回避するにはどうしたら良いのかなど、詳しく解説します。


本来あるべき毛をなくすんだから、どうしてもリスクがあるのね。

そうなんだ。リスクをきちんと理解した上で、自分にあったお手入れをしよう。今回は、国民生活センターの「なくならない脱毛施術による危害」報告を元に詳しく脱毛による肌トラブルのリスクについて話していくよ。

スキンケアマイスターが調査しています

サロンやクリニックで脱毛する様子

当サイトでは、スキンケアマイスター(美容総合検定)の資格を有する調査員が、実際に脱毛サロンやクリニックに足を運び、施術やサービスを体験したり、疑問点を問い合わせて確認しています。

国民生活センターに寄せられた肌トラブルの相談

独立行政法人の国民生活センターによると、2012年~2017年2月末日までの約5年間の間で、脱毛施術により危害を受けたという相談が964件寄せられている。内エステが680件、医療機関が284件だ。

エステの方が多いんだね。報告された脱毛方法はどんなものがあるの?

レーザー脱毛、光脱毛、電気脱毛、ワックス脱毛などだよ。

肌トラブルの内容

どんな肌トラブルが多いのかな?

皮膚障害、熱傷が多く見られるね。具体的には、痛みや腫れ、炎症、発疹などが挙げれれるよ。

程度はどのくらいなのかな?お医者さんに行かないといけないようなレベルなの?

相談をしてきた人の半数以上は、肌トラブルで医療機関に行っているよ。なかには、治療に1ヶ月以上要した人もいるんだ。国民生活センターに寄せられた事例を見てみよう。

事例

脱毛エステの施術後に発疹ができたため皮膚科を受診。毛のう炎と診断された

すべての範囲が脱毛できるというインターネット広告を見て店舗に出向き、以前利用した美 容クリニックより安いと思って契約した。施術前には書面に書かれた注意点を読まれたが、詳しい説明はなかった。初回施術後、背中や胸、腕、わきなどに広範囲に発疹ができたためサロンに電話すると、毛のう炎ではないかと言われた。すぐに皮膚科を受診したところ、毛のう炎と診断され塗り薬をもらった。その後5カ月ほど、発疹が良くなりかけてはぶり返すことが続 き、わきには黒ずみもできてしまった。これ以上施術を受けたくない。

(受付年月:2017年1月、被害者:大阪府・20歳代・女性)

毛穴に針を刺して毛根を熱で死滅させる永久脱毛の施術を受けたら赤く腫れあがった

クレジットカード会社から脱毛体験優待券が届いたので、体験に出向いた。ひざ下を希望し、毛穴に針を刺して毛根を熱で死滅させる施術を受けた。痛みが強く、赤く腫れ上がり不安になったが、ジェルで冷却すれば腫れは2~3週間で引くとのことだった。永久脱毛なので今頑張ればきれいになれる、値引き特典があると執拗にコースの契約を勧められ、契約せざるを得なかった。施術後、腫れあがった足が心配で皮膚科を受診したところ、数週間で治ると言われ、そんなものかと思った。3カ月通ったが、痛みが強く、赤く腫れたままであることと、度重なる勧誘に耐えられず、中途解約した。3年半経っても痕が消えず、最近かかった医師から、痕が残ると言われた。

(受付年月:2016年4月、被害者:神奈川県・20歳代・女性>

レーザー脱毛による硬毛化の改善のために強いレーザーを当て、やけどを負った

インターネットで検索した美容クリニックでレーザー脱毛のコースを契約。2~3回目くらい に、硬毛化という現象が表れたため、強いレーザーを当てると言われた。硬毛化については、 事前に説明を受けていたが、発症する人は少ないと言われたので、あまり気にしなかった。強 いレーザーを当てるため、施術は半年に1回となった。5回目の施術の後、皮膚が赤くただれ、 やけどのようになった。クリニックで見てもらったところ、初めに診てくれた人は、レーザー による炎症だと言ったが、その後、他の人から、体質によるアレルギーだと言われた。別の皮 膚科に診てもらったら、レーザーによる炎症であると言われた。

(受付年月:2016年6月、被害者:東京都・20歳代・女性)
引用元:なくならない脱毛施術による危害|独立行政法人国民生活センター

うぅ…。ちょっと脱毛するのが怖くなってきたよ。

脱毛している人みんなが危害にあっているわけではないから、過度に心配する必要はないよ。例の様な事態に合わない様に対策も説明しておこう。

肌トラブルに合わない為の対策

肌トラブルに出来るだけ合わない様にする為には、どんな脱毛サロンやクリニックを選択すれば良いのかな?

対策として、以下の4点に気を付けて欲しい。

「毛根を破壊できる」「永久脱毛できる」という表現をする脱毛サロンは選ばない

法律で、強力なレーザー光で毛の組織を破壊する行為は医療機関で医療従事者でないとしてはいけないと決まりがある。永久脱毛も医療レーザー脱毛でしかできないよ。

にも拘わらず、脱毛サロンでの危害報告には、やけど等で長期の治療をすることになったり、傷跡が残ったなどの相談内容が国民生活センターに届いているんだ。こういったサロンは、医療行為に該当している可能性がある。

脱毛サロンにカウンセリングに行った際に、もし「毛根を破壊できる」や「永久脱毛できる」などの表現をした場合、それは法律違反だから、絶対にそのサロンで契約しないように。

脱毛のリスクの説明をしてくれるサロン・クリニックを選ぶ

実は危害報告者の内、施術前に肌トラブルや副作用についての説明を受けたと答えた人はサロンで全体の31.3%、クリニックで9.9%と少いことが分かったんだ。

危害にあった人は、サロンでは70%近く、クリニックでは約90%もリスクについての説明を施術前に受けていなかったのね!

そうなんだ。肌に直接光を当てて、毛根に働きかける以上、リスクは0ではないのに、それを事前に説明しないのは由々しき事態だ。こちらから聞かなくても、きちんとリスクや副作用を説明してくれるサロンやクリニックを選ぼう。

肌が敏感な場合はパッチテストでチェック

肌が敏感で不安がある場合や、アレルギーの心配がある場合は、必ずパッチテストをしよう。サロン・クリニック・ワックス・除毛クリームのいずれでも、確認をおすすめするよ。

パッチテストってどんなことをするの?

ごく小さい部位に対して脱毛を試して、かゆみや赤み、腫れなどのアレルギー反応がでないかを見ることだよ。基本2日間何も症状がでなければOKだ。良いサロンやクリニックなら、肌に不安があることを相談すれば無料でパッチテストをしてくれるはずさ。

確かに!そういう対応でも差が出そうね!

普段の肌のケアも大切

上記3つは、サロンやクリニックを選ぶ際の注意点を話したが、肌トラブルを避ける為には、普段のお肌ケアも大切なんだよ。

具体的には何をしたら良いの?

日焼けによる肌の炎症や、肌がすごく乾燥した状態での脱毛は、肌トラブルのリスクが高まる。日焼け対策や、保湿ケアは一年中心がけよう。 同じ人でも、肌の状態によって、痛みを感じたり感じなかったりするんだ。

日焼けと保湿ね!頑張ってケアする!

また、施術前はしっかりムダ毛を自己処理して行こう。剃り残しも火傷などの原因になりうるよ。

もし危害にあってしまったら

気を付けていても、もし危害にあってしまったら、速やかに医療機関を受診するとともに、消費生活センター等に相談しよう。

消費者ホットライン「188」へ電話

何かあったら「188」番に電話すれば、君の家の近くの消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれるよ。一人で悩まず相談しよう。

「188(いやや!)」で覚えておかなくっちゃ!

まとめ

ここまでの話をまとめよう。

  1. 脱毛はリスクを伴う
  2. 肌トラブルは皮膚障害、熱傷が多く見られる
  3. 被害者の中には長期間治療が必要になるケースもある
  4. 「毛根を破壊できる」「永久脱毛できる」という表現をする脱毛サロンは選ばない
  5. 脱毛のリスクの説明をしてくれるサロン・クリニックを選ぶ
  6. 普段の肌のケアもしっかり行う
  7. 万が一トラブルにあったら、速やかに医療機関へ受診し、消費者センターへ連絡する

正しい知識を身に着けて、後悔しないクリニック・サロン選びをして欲しい。みんながムダ毛の悩みから早く解放されることを祈っているよ。

著者:中村由樹